* 広島 第46回広島大学学園祭 鈴木彩子LIVE

 
MAKIYAMA YOHKOさん
1997年11月1日



私が西体育館に到着したのは14:25頃。既に、多くのFANと思われる人たちの姿が見えました。
聞くと、5分ほど前にSAVOさんと一郎くんはタクシーで到着し、会場入りしたとの事。
少し残念ではありましたが、何せ大学の広さがハンパじゃない!
敷地の広さでは、北海道大学に続く全国第二位!!
LIVE会場の場所がなかなかわからなくて、入り待ちをする事は出来ませんでした。。。
まあそんなことはいいんですけど...


  


一時間ほどして、腹ごしらえ・LIVEの為のエネルギー補充(笑)を済ませた私たちは、
「そろそろ前ノリでも...」ということで、
♪だけどここには愛がある♪ ♪それぞれの探しもの♪ ♪風に吹かれて♪など、
ギターを弾いて歌っていましたが、16:20間もなく開場時間という事で、ワクワクしながら会場前へ...
16:30いよいよ開場! 同時に私たちはダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!!!
幸い、一列目から二列目にかけて良い席に陣取る事が出来ました。
そういえば体育館の入り口で物売りをしていたお姉さん、藤沢”あねご”裕子さんによく似ていたような...
私はもう一度入り口まで行ってみました。「やっぱりそうだ!」...聞くと、
いつも物売りをしている長山さんは、仕事のために広島大には来れなかったとの事。
あねごさん曰く「会社の人みんな忙しくて手が空いてなかったから、私が来るしかなかったのよ」と。
そうこうしているうちに、運命の17:00がきました。

私たちは、声を精いっぱい張り上げて、全国ではお馴染みの、広島では初めての「SAIKO CALL」を始めると、
初めてにもかかわらず、会場全体が私達に協力してくれて...
今までこんなに会場全体が一つになった事があったでしょうか?

数回のフライングがあった「SAIKO CALL」も、やっと楽屋裏まで届いたらしく、
ついに..ついに..ついに開演!!!!!

この続きは次回のお楽しみ...え?ふざけるなって???分かりました、分かりました、お話しましょう。

まず驚いたのは、バンドメンバーの多さ、これは後で紹介するとして...
SAVOは肩まで伸びた髪型で、黒の長袖のTシャツ、
黒のレザーのベストに、サイドにラインのはいった黒のパンツを着て登場!!
「こんばんはー!最後まで楽しんで行ってくださーい!!」というSAVOの言葉で流れ出したのは♪独立戦争♪。
「ハレルヤ」の大合唱は西体育館の天井を突き破り、寒空の輝く星ぼしまで届くほどのPOWERでした。
続いてNEW ALUBUMから♪罪人♪が。このころ、既に外の寒さを忘れさせるほどの熱気に会場は包まれていました。
同曲では、フーリューズのパグこと前島正義さんが”誰もが犯してる〜無意識の殺人〜”
の部分のコーラスをされてましたが、めちゃめちゃカッコ良かった...
それに、ブラスの迫力も凄かったですね。

ここでMC「改めましてこんばんはー!鈴木彩子でーす!私は、実は昨日から広島には入ってて、
昨日、県北部では初雪が観測されたとかで、この寒い広島に久しぶりにやってきました!」
(あついよ)<場内爆笑>
「今日は広島市内からタクシーで来たんですが、運転手の方が、広島大学の場所分からない、とのことで...」
<再び場内爆笑>
「どんどん山奥に入っていくから、(ほんとこんなところに大学があるんだろうか?)と思いながら...」
(よく来たね)
「みんなもよく通ってますね」
<またまた場内大爆笑>
「だけど今日ここに来て、自然にPOWERをもらいました。一生懸命頑張るんで、みんな、最後までどうぞヨロシク!!」
ここで流れだしたイントロは、久しぶりの♪DREAMER♪。続いての曲も、広島ではとは切っても切り放せない曲、
♪それぞれの探しもの♪。場内は大盛り上がりのまま二度目のMCへ...

「今日はいつものツアーとは編成がちょっと違うんですが、メンバ-の紹介をします。
トロンボーン、サスケさーん!!。トランペットかわさきさーん!!そして、わかささーん!!。
ベース、ひらのさーん!ドラム、ササドラー!!。キーボード、おやじ〜ぃ!!ギター、いしばしー!彼は最年少21歳です!
アコギ、永島ー!前島ー!!二人合わせてフーリューズ!!!元祖ジ・イングリーズ!!!
フーリューズさんは、私がデビューした頃からずっとお世話になっているんですが、
イングリーズの頃からの曲で、私も大好きな曲を...」

前島さんの「1,2,3,4!」のカウントで始まった、♪笑おう♪。
続いて、鈴木彩子のLIVEでは、すっかりお馴染みとなったあの♪教訓♪。
SAVOの歌声と、美しい前島さんのコーラスが会場全体に響き渡る...
そして、おやじさんのピアノの音で♪だけどここには愛がある♪のイントロが演奏され、間奏では、
永島さんのマウスハープ...心が優しくそっと包まれるような、そんな気持ちになりました。

続いて、ササドラのカウントで、聞いた事のあるようなベース音が...これって、もしかして...
そう!♪愛国心♪...もとい、♪国民は立ち上がらない♪です!!
♪教訓♪で椅子に座った客席も、ここでまた一気に総立ち!!
(いやぁ、しかしこの曲しっかり予習しておいてヨカッタ。。。)
続いて、これまたLIVEでは必ず演る♪葛藤♪。御察しの通り、会場内は揺れんばかりの盛り上がり!!
「私らを殺す気か?」っていうくらい、私はキレまくってました。
(私の左どなりに居た人、何度も手をぶつけてしまってゴメンなさい。。。)

ここで、今回のステージをまとめるかのように♪自分自身の証明♪へと続く。
この曲で私は、鈴木彩子という一人のミュージシャンが、とても輝いて、とても透き通って見えました。
私は手拍子をする事も忘れ、金縛りにでもあったかのように、ただじっと曲を聴いていました。
そしてラストのMCへ...

「今日は本当に最後までどうもありがとう!今日は大学祭ということもあって、
いつものツアーよりも、十代後半から二十代前半の人が多いんじゃないかな。
今日ここで唄ってて、私が18,19,20歳の頃の事を思い出してたんだけど、
今25歳で今の自分に不満はないけれども、あの頃の自分は凄くもがき苦しんでて、
大人になるってどういうことだろう?とか、悩んでて、すごくいい時間だったなぁと、自分でも思うんですけど。

で、今はまた”大人ってなんだろう”とかそういう壁にぶつかってて、25歳っていうと、
自分では変わっていないつもりでも、周りの人からは”大人”っていう風に見えるんですよ。
で、”変わりたくない”っていう自分と変わろうとする自分とが今も心の中でずっと葛藤してるんですよ。
それが、私が19〜20歳になる時と凄くにてるな、と思って...

だけど、人が何か成長したり、変わっていこうとする時に、
こころの傷みとかを伴うのは必要な事なんじゃないのかな、って思います。
だけどね、それを乗り越えれば、また大きくなった自分に逢えるんじゃないかなって思って、
今もそれに立ち向かっているところです。

みんなも、もうそんな壁にぶつかるんじゃないかな。もう乗り越えた人や、気づかない人もいるだろうけど、
今のみんなの歳だったら、もっと悩んでもいい時期なんじゃないかなって思います。
だから、いっぱいいっぱい悩んで、いっぱいいっぱい苦しんで、みなさん、素敵な大人になってくださいね。
それじゃ、最後になりましたが♪あの素晴らしい愛をもう一度♪!」

♪〜命賭けてと〜♪...場内は最後の盛り上がりで、大合唱となりました。
曲が終わって、場内には♪自分自身の証明♪が流れ出し、
SAVOは「ありがとーぅ!!!」会場のみんなも、SAVOに向かって「ありがとーぅ!!」
場内大拍手の中、SAVOはステージ袖に入っていきました...

...と、みなさん、ここで終わりじゃないんですよ!!この後、場内に曲が流れ出しているにも関わらず、
会場はLIVEの興奮冷めやらず、再び”SAIKO!!” ”SAVO!!”とCALLを始めたのです!!!
こんな盛り上がりは、私は今まで鈴木彩子のLIVEで味わった事はありません!!
...2〜3分程CALLが続いたでしょうか...

そしたら、

な・ん・と!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

SAVOが再びステージに上がってきてくれたんですよ!!!!!(私の思惑通りだ)
私は、その時の嬉しさと興奮でその後の事はあまりよく覚えていないのですが、確かこんな事を言っていたような...

「ありがとう!みんな!今日は、アンコールの曲も用意してないし、飛行機の時間とかもあるんで、
これ以上は出来ないけど、来年またツアーで広島にも来るので、
その時また逢いましょう!!本当にどうもありがとーぅ!!!!!」

いつまでも頭を下げているSAVOに、私たちは心からの拍手を贈りました。

...とまあ、LIVEのREPORTはこのくらいです。あれから一週間近く経っているのに、
あの70分足らずの興奮が未だに冷めないので、なかなか文がまとまらなくてゴメンなさいね。
ただ、LIVEが全て終了したのに、またステージに帰ってきてくれたSAVO。
こんなの鈴木彩子のLIVEでは前代未聞ですよね。...
また広島は鈴木彩子のLIVEの歴史を塗り換えてしまった。。。罪な奴...
それに、いちばん最後にSAVOが残していったあの言葉...
「来年はまたツアーで広島にも来るので...」
ということは、もう既にTOURの予定があるのでは...?!

それにしても、あの日の広島大、正に場内一体!でしたね。
おかげで私は、2日程、腕が筋肉痛になってしまいました...

これを読んでる全国のみなさん!!
鈴木彩子のLIVEが特定の場所でしか観れないなんて、もったいないと思いませんか?
もったいないですよねぇ??
だから、もっと、もーっと鈴木彩子を応援していきましょう!!!


97.11.7.広島鈴木彩子合唱隊・MAKIYAMA YOHKO(S-01801)
アコギな人”MA-MA”


 


(1997.11.25.「SFN DREAMERS VOL 5」 掲載)