* 名古屋百歌 vol.4

てらきんさん
2002年10月6日
10月6日(日)14時ちょうどに掛川駅から新幹線に乗車、名古屋着が15時すぎ。
今池駅に着いたのが 15時40分ころ。
会場は駅に隣接の「今池ガスビル」駅構内から直接ビルにつながってます。 今池ガスビルの9階にある「今池ガスホール」ここが会場となります。
エレベーターを降りると目の前でチケットのもぎりをやってる。
すぐ隣で当日券の販売もやってますね。
チケットを出して中に入ると、ライブイベントではお馴染みのパンフの束をもらいます。
ホールの中に入ってみると、場内はもう席もほとんど埋まって、開演を待つばかり。
僕もそろそろ席につくとしよう。
場内はライブハウスでなく小規模なコンサートホールなので、イスもちゃんとしてる。
ステージに向かって右端の席なので、座るとほぼ真正面にスピーカー。
ステージ上では、暗い中で数名のスタッフがまだ作業中。

ステージ上のスタッフがいなくなって、しばらくすると場内のライトも消えます。
いよいよ開演か?
ステージ上に誰か出てきて、何かセッティングしてるらしい。
と、ステージ上をライトが照らして、黒いTシャツの男の人が一人、ギター一本持って
イスに座ってます。
どうやらこの人が、1番目のミュージシャンらしい。
ギターのチューニングが終ると、何も言わずにいきなり唄い始めました。
1曲目「(タイトル)不明」
この人が誰なのか?何ていう曲なのか?全く知らないで聴いてたんですが、
印象としてはちょっと「O.K.」のような曲だなって思ってました。

唄い終わってから「こんばんわ、大森洋平です」あ、この人が大森洋平ね。
(大森)「名古屋のみなさんに会えて、とってもうれしいです」
簡単に挨拶の後、さっそく2曲目「あいのうた(愛の歌?)」
タイトルの表記法も全然判らないんですが、終始うつむき加減のまま
1曲目よりもパワフルなカンジで唄ってます。

2曲目終わってからギターを交換、アコースティックギターから
赤のハデめなギターへ。
3曲目「眠れぬ夜も」
(どんな曲だったっけ?全然覚えてない・・・)

(大森)「今回のイベントに集まった人(ミュージシャン)は初めて会う人が多いんだけど、
みんな良い人達だけど、なんか夜がスゴい」
(大森)「特に東野さんや石川さんがスゴくて、東野さんは朝まで飲んでた。
石川さん、“よっちゃん”って呼ばせてもらってるんだけど、自分はしゃべるのが
苦手なので、二人(東野&石川)にならっていきたいと思う」
(大森)「みなさんもどうか楽しんでください」

4曲目「キリン」
この曲はなんとなくだけど、言わんとしてることが判る曲でした。
オリの中にいて地平線が見られない、囚われの身で広い世界が見渡せないって
比喩的な歌ね(違うかな?)。

(大森)「ここで大事なお知らせがあります」
(大森)「来年1月に、3年ぶりくらいになるんですけど、リリースすることになりました」
どうやら、アルバムを出すって事らしいです。

MCの最中に、客席の子供がキャッキャはしゃいでる。
(大森)「あの子みたいに、人がいっぱいいるの見ると、なんかこうケタケタケタって
・・・なるじゃん?」
???いまいち共感を得られず・・・

(大森)「近いうちにまた名古屋へ来たいです」
(大森)「じゃあ最後の曲、こないだできたばかりの曲です」
5曲目「おやすみ」
「いつもよ〜り〜 ゆっくりおやすみ〜」って、これはちょっと「優しい眠り」を
思い出すような曲。

歌い終わって、一礼して大森洋平が退場。
僕の前の席に若い女の子の二人連れがいるんだけど、大森洋平を指して
「声がスゴいよね」「ウマいよね」なかなか大森洋平を気に入ってる様子。
客席が少し明るくなって、しばし休憩。ステージ上は次のセッティング。

数分の後、また場内暗くなって、ステージ上に光が射すと、金髪の女の人が一人。
黄色いTシャツで、僕のほうから見るとライトの加減なのか、鼻と頬が赤く見えて
素朴なカンジの人。
マイクを持って「つっつっつっつっつつ」マイクテスト?
この人も前ぶれなくいきなり歌い出します。

1曲目「(タイトル不明)」
「君の夢を見たよ、夢に出てきた君に会いたい」とかいう曲。
直立不動のままギターを弾きながら歌うんだけど、特にサビのとこでスゴい声量。
遠目に見て小柄な人なのに、ちょっと圧倒された。
と、ギターのあたりに糸のようなものがヒラヒラ舞ってる。どうやら弦が切れたらしい。
1曲目の後、慌ててギターごと交換。

そのまま2曲目「(これもタイトル不明)」
「こんなにも故郷を見せたいと思った人いなかった〜」1、2曲目共にラブソングです。
僕がスピーカーの正面にいることを差し引いても、声が実によく伸びてます。
(こんな人もいるんだなぁ)感心することしきり。
サビんとこで「おいげっとしちゃ〜れ〜」とかなんとか言ってる?
よく聞き取られなかった、何語?
この曲が終わってまたすぐにギター交換します。

ここで初めてMC「こんばんわ〜、いしのだなつよで〜す」
(いし)「楽しいでぇ〜す♪」やたらテンション高い様子。
(いし)「今回は大阪、京都、そして名古屋と回ってるんですけど、みんなもうだいぶ
仲良くなって、ジッタリン・ジンかなんか歌って『あなたがわたしにくれたもの〜』
盛り上がってま〜す」
(いし)「私が生まれ育ったのは神津島ってとこで、今の曲(2曲目)も神津弁で
『おいんげーときちゃーれー』って、『おい』は私、『げ』は家、『きちゃーれ』は
おいでよって意味で、『私のおうちにおいでよ』ってことなんです」
(いし)「ここの楽屋、9階にあるんだけど、ベランダに出られるんですね。
見晴らしが良くて、外に向かって歌ってた、みんな聞けよ〜!って。そしたら
今になって弦が切れちゃった」

(いし)「新しい曲を・・・」
3曲目「(タイトル不明)」
歌う声が少し鼻にかかってるのに、よく通る声ですね。
「その目に映るもの信じて、必ず出会える」ポジティブな曲のようで、これを
一気に歌い切りました。
曲の後で「これもなんか英語のようですが、神津弁です」この人の曲は随所に
神津弁が入ってるらしい。聴きなれればきっと面白いんだろうけど、神津弁を知らないと
予備知識が無いまま聴くとちょっとキビしい。

(いし)「思ったよりか客席が一杯で、なんか『名古屋やるじゃん!』ってカンジ」
(いし)「また名古屋でやりたいので、呼んでください」
客席から「呼びま〜す」どうやら熱烈なファンがいるらしい。
(いし)「入るときにチラシもらったでしょ?いしのだなつよのアンケート用紙も
入ってるから、ぜひ書いてください」
(客席から)「無いよ?」「私も」
(いし)「こんなに客くると思わなかったんで、150枚しか刷らなかった・・・
アンケート用紙がいらない人・・・(欲しい人に)あげてください」

(いし)「また名古屋で会えるその時まで、みんなが笑ってくれてたらいいなって、
いやそんなに笑ってなくてもいいけど・・・笑ってくれたらいいな」
4曲目「笑顔」
スローな曲で「自分の笑顔は辛さや悩みを隠すための作り笑いだけど、私の笑顔で
誰かが嬉しくなってくれるなら、このまま笑っていよう」って、ちょっと切ない唄。

5曲目「(タイトル不明)」
なんかね、辛い人をなんとか癒してあげようって曲だった。
「一人で抱え込まないで、少し分けて」って。

(いし)「いしのだなつよでした〜、ありがとうございました〜」
(いし)「次は、サンフラワーズガーデン・・・かな?」
いしのだなつよさん退場。
この、いしのだなつよってミュージシャンを僕は初めて知ったけど、なかなか
感じ入るものがありましたね。

ステージ上は、次のセッテイングがちょっと大掛かりになってる。
小さめのドラムセットに、キーボード。

次に出てきたのは4人組、中に女の子が一人。
ギターもやるボーカル、ベースにドラム、あとアコーディオン?
1曲目「(タイトル不明)」
ステージ上が一気に明るくなって、なんだかNHK教育テレビの公開録画みたい。
これが Sunflower's Garden(サンフラワーズ・ガーデン)か?
サビが4人のコーラスになって、とても楽しげな曲。
途中、女の子が弾いてるアコーディオンの肩紐が切れちゃった。スタッフが付けようとしても
すぐには直らない様子。結局アコーディオンを外してステージ外へ持ってっちゃって
女の子はコーラスのみ。

「こんにちわ〜、Sunflower's Garden で〜す!」
(Vo.)「いきなりハプニングで、びっくり」
(アコーディオン)「あたしがびっくりだよ」

(Vo.)「僕らは3月6日にメジャーデビューしたんですが、今は『年中無休ライブ』
ってのをやってまして、1月1日から1日も休まずに毎日どっかでライブやってます。
今日で279日目になりますね。」
(Vo.)「今日の出会いは今日しかないってことで、毎日の出会いを大切にしながら
ライブやってます」
(Vo.)「そんなカンジで路上ライブやってる中から生まれた曲です」
2曲目「ときどき、ぼくらは(時々僕らは?)」
「大人になるとわからないこと〜」って、いかにも若い子らしい視点での曲。
いいねぇ青春だねぇって、聴いててちょっとヒガミっぽくなってきた(泣)

(Vo.)「Sunflower's Gardenは、石川県の金沢市で結成しました。結成後に上京して
路上ライブとかやってたんですけど、故郷(ふるさと)を離れてみて初めて
故郷が見えたっていうか・・・そんな曲です」
3曲目「ルーツ」
タイトルや曲の経緯のワリには郷愁のようなものを感じさせない曲だけど、
自分たちの経てきた過程(ルーツ)があるから今があるんだって、言ってることは
よく分かります。

(Vo.)「僕らは路上ライブが多いので、こういう客席のある場所でのライブって
あんまり経験ないんですよね」
(Vo.)「もうちょっと盛り上がっていきたいので、手拍子とかよろしく」

4曲目「風になりたい」
ボーカルの声がちょっとハスキーになります。でもそれなりに声量が出てる。
ちょっと見直した(?)

(Vo.)「次がラストの曲になります」
(Vo.)「今日はアコースティックってことで、こんなカンジですけど、元々は
ドラムももっと大きくて、アコーディオンじゃなくてキーボードなんです」
(Vo.)「僕らのデビューシングルが『ブランニュー』っていうんですけど、このシングルを
5000枚売らなきゃいけないんですね。さらに、今度(東京の)渋谷でライブを
やるんですけど、それに1000人集めなきゃいけないって、レコード会社から
条件を出されてます。それをクリアしないとセカンドシングルを出せないんです。
今日のこれが終わった後、外で僕らがCD売りますんで、宜しくお願いします」

5曲目「ブランニュー」
さっきの話を思い出しながら ちょっと考えこんでたもので、この曲の印象がほとんど無い。
ただ、コーラスというかハモるとこはウマいなって思ったような。
一応メジャーデビューの曲だっていうし、売れセンの曲ってことか?

Sunflower's Garden退場後のステージでは、キーボードが前に移動されて
ほぼ中央へ。
これを見て(次はたぶん奥井亜紀なんだろう)と思っていたら、はたして
赤いタンクトップの奥井亜紀が登場。
それに、ギタリストらしい男の人が一人。

1曲目「(タイトル不明)」
立ったままハンドマイクを持って身振り手振りを交えて歌います。
“たゆたう”という表現が当るんじゃなかろうかと思うような歌い方。

(奥井)「奥井亜紀です、こんばんわ」
(奥井)「いやもう 何がうれしいってあなた、憧れてた10CM厚底ブーツが買えちゃって」
(奥井)「ギターのてっちゃん、あ そうそう、ギターのてっちゃんです」
(奥井)「てっちゃんとゴハン食べに行って、名古屋の街中をウロウロしてたら
靴屋さんで厚底ブーツ見つけて、3足も買ったからマケてもらっちゃって。
ついでに段ボール箱もらったから、宅急便で送るの♪」
(奥井)「名古屋の人ってさあ、創作料理とか好きなの?料理とか頼むと、普通は
入ってないような具がいろいろ入ってんじゃん?」
(奥井)「あと、休み時間をきちんとする人が多いのか?喫茶店がいっぱいあって
すごく充実してる」
(奥井)「自分の時間を大切にする人が多いのかなって思った。そんな人達が
こうしてこんなに来てくれたのがうれしい、ありがとう」
名古屋の人に限らず、僕だって自分の時間は大事、とってもマイウェイ。

2曲目「アシカになってしまいたい」
「アシカになってしまえば、失恋も恐くない」とかいう、なんだかこの人らしい発想の曲。
小さなタンバリンでリズムをとりつつ、軽快なステップ。

3曲目「泣くもんか」
タイトルそのままの歌ですね、別れた恋人のことをまだ引きずってるんだけど、
意地でも泣きたくないって堪えてる。
歌う奥井さんの声まで、嗚咽のような泣き声に聞こえるところが、歌に感情が
ビシビシ込められているよう。

MCを挟まずに続けて4曲目「(タイトル不明)」
大海原を、船で風まかせに進んでいこう。明日は明日の風まかせ、きっといいことがあるさ。
先の3曲とは打って変わって、非常にポジティブシンキングな歌。

4曲目を終って、ここでギターのてっちゃんが退場。
(奥井)「ああ、もう終るのよね・・・」

(奥井)「あたしは今年でデビュー9周年になります」
え!?そうなの?彩子さんよりキャリア的には若いってこと?
(奥井)「11月にワンマンライブやるんだけど、これのタイトルを決めるってことで
“冬灯花”寒い冬でも明りを灯す花でいたいってことで。最後の“花(か)”を
“歌(か)”に変えてもいいかなって思う」
(奥井)「歌を歌えるから、やっぱり生きててよかったなと思うのよね」

(奥井)「今度は札幌へ行くのよね、札幌初めてだからスゴい楽しみ」
最後となる5曲目「大樹」
この曲は昨年8月に、名古屋での TOKYO ACOUSTIC NITE でも聴きましたね。
あの時も強烈に感じたんだけど、サビのとこの声が実に伸びやかに届いてくる。
いしのだなつよさんにも圧倒されたけど、奥井さんも健在か。
この歌は「自分が大樹となろう、やさしい大きな木になろう」とても大らかな心を
歌った曲です。

奥井亜紀さんが退場して、待ち時間中に僕はお手洗いへ。

席について程なく、場内のライトが消えます。
ステージ上に男の人が一人、出てきてそのままステージの向かって右側まで歩いて
一礼の後、今度は左側まで歩いてまた一礼、さらに中央で礼。
イスに座って、アコースティックギターを弾きながら、しっとりと歌い始めました。
1曲目「(タイトル不明)」
聴いたカンジだと、声がちょっと氷室京介に似てる?
アコーステックで歌う氷室京介っぽい?
曲の後「ようこそいらっしゃいました、石川よしひろと申します」

(石川)「実は前回まで、俺の出番は一番最後だったんだよね。それが、今回のライブって
スゴい長いから、3時間とか経つともう、後ろで立ってる人なんて疲れちゃうだろうし
気を使っちゃうんだよね。それをスタッフに言ったら、じゃあ少し前に出てみたらってことで
順番変えてもらったら・・・今日はみんなしっかりイスに座ってんじゃん」
(石川)「みんな座ってるからね・・・痔の人以外は大丈夫」

(石川)「そうそう、ちょっと議論になったんだけどさぁ、さだまさしって
コンサートで『北の国から』あのア〜ア〜って曲、やるのかな?歌詞無いのに?」
すると客席から「やりますよ」
(石川)「やるの?ホントに?そりゃスゴい。あの曲ホント感動するよね。俺なんか
パチンコやっててあの曲流れてきたら泣いちゃったもん」

(石川)「ここでちょっと、色恋沙汰系の曲を・・・」
歌う準備をしながら「(ギター用の)このマイク、ちょっと近すぎない?これでいいの?」
2曲目「(タイトル不明)」
これまたしっとりと切々と歌う曲で、聴いててなんだか眠くなってきちゃった。
3曲目「(タイトル不明)」
ちょっとここんとこは、2曲目と3曲目がカブっちゃってごちゃごちゃなので
割愛します。

(石川)「・・・ここ(会場)、いいっすよね〜」
(石川)「実はカバン盗まれたの、大阪で・・・」以下、その話。

「それが、俺のトコには“名物スタッフ”みたいなヤツがいて、そいつの車にカバンを
積んどいたのよ。そしたらそれが無くなって、そのスタッフはスゴく責任感じちゃって
ホテルのフロントに怒鳴り込んでったのね。ホテルの前に車を停めといて、その間に
盗まれちゃったってことで。で、そいつはフロントに『警察呼べ!』って言って
夜中の2時くらいに警察が来たのよ。そしたら、警察呼べって言った当人(スタッフ)は
部屋で寝てたっていう・・・。
そいつの部屋に内線で呼びかけても起きないし、他の部屋へも全部電話がきちゃって
他のスタッフやなんかは全員起こされちゃってるんだけど、誰も事情が分かんなくて
逆にホテルの人から話を聞いたりして。結局は、ホテルの人が合鍵でそのスタッフの
部屋に入って、当人を揺り起こしたらしい・・・」

以上、石川さんの面白エピソードでした。

4曲目「太陽と少年」
ワリかし素朴な歌だったなあという印象があったけど、どんな歌だったっけ?

(石川)「今日はこの後、雨が降るらしいから、帰る時は足元に気をつけてね」
しゃべりながらギターのチューニングをしていて、
(石川)「ミュージシャンの人ってスゴいなぁって思うんだけど、しゃべりながら
ギターのチューニングとかできるんだもんなぁ・・・」

(石川)「これからも、こういった機会があって、個々のアーティストが活動して
いけるように・・・」
5曲目「永遠の虹」
「虹を目指して進んでいこう」っていうような、穏やかに前向きな曲でした。

客席からの拍手に にこやかに応えながら、石川よしひろ退場。
さて、次はいよいよ彩子さんか。

ステージ中央にイス、こちらから見てその左手にも、たぶんギター用のイス。
場内照明が落ちて、薄明るいステージ上に彩子さん登場。
グレーの、なんかジャージのような上下で、髪はちょっとハネたショート。

さっそく1曲目「24の誓い」
アコースティックで聴くのは初めてだったから、途中まで何の曲だか分からなかった。
サビんとこ「せ〜いいっぱぁい〜」のとこ、客席側からも「せ〜いいっぱぁい〜」って
コーラスで返してる人がいたので、それ聴いて思い出した。
僕の前に座ってる二人連れの女の人が「キレイだよね」「うん」なんて言ってる。
それにしても、唄ってる彩子さんの声が何だか苦しそう?

「24の誓い」を唄い終わって、
(彩子)(力なく)「どうもありがと〜」
(彩子)「声がスゴいことになってんだけど、周りがスゴく気にしてくれてて、
亜紀ちゃんはマッサージがウマい、なんかもう ゴールドフィンガー。声が出る
ツボとか押してくれて」
(彩子)「声出ないけど、持てる限りのモノを出したいです」

(彩子)「次の曲は、私がとても気になる曲で カバーさせてもらってる曲です」
2曲目「教訓T」
彩子さんはこの曲をライブで必ず唄うんですよね、確かに良い歌だとは思うけど
なんでそんなに固執するんだろう?ここまでくるとちょっと不思議だ。

(彩子)「唄うと声が出るんだけど、しゃべると出ない。あんまりしゃべんないどこう」
(彩子)「私のアルバムに『9-NINE-』ってのがあって、この中には
ポジティブな曲が一つも無い。なんか、人間のそういう部分も唄ってみたかった」

3曲目「たとえどんなことがあっても」
この曲を聴くと、3年前の7月に行なわれた「退院お祝いパーティー」を思い出す。
事故のケガを治療しながら復帰しようとしてる彩子さんが、この曲を泣きながら唄ってた。
あの時から今日まで、また状況がかなり変わってるのを、本人はどう受け止めて
いるんだろうか?

ハナ声というか、泣いてるような声で
(彩子)「次の曲、聴いてください」
4曲目「ループ」
彩子さんが立ち上がって、こちらに何か訴えるように唄ってます。
泣いてるような、訴えてるような、聴いて何だか不憫で仕方なかった。

(彩子)「唄う予定が無かったんで 練習もしてないんだけど、(大森)洋平と唄ってたら
良い曲だなって、また唄いたくなった」
(彩子)「一日は、どうあっても過ぎていく。落ち込むこともあるけど、毎日を
リセットできたらいいなって思う・・・」

5曲目「春夏秋冬」
曲の出だし、ギターと合わなくて一時中断。アイコンタクトで何やら申し合わせて
(彩子)「よし、わかった!」
(彩子)「歌詞もこっちに置いとこ」
あらためて「春夏秋冬」なんかスゴいスローテンポで、紡ぎ合わせるような唄い方でした。
唄い終わって、一礼して彩子さん退場。

彩子さんのライブを思い返しているうちに、いつのまにか次のライブが。
パーマ頭(?)の男の人がフラッと出てきて、客席に向けてダチョウ倶楽部風に
「ヤァ〜!」誰なんだこの人!?
1曲目「(タイトル不明)」
キーボードを前にしてイスに座り、軽妙なメロディーを奏でながら、シャガレた声で
なんていうか、ブルース調とでもいうようなカンジで歌うんですね。
声がシャガレすぎて、一生懸命聞き取ろうとしても歌詞がサッパリわからない。
最後には、ゲンコツで鍵盤をガンガン弾くんだけど、これはこれでメロディーになってる。

続けて2曲目「(タイトル不明)」
これも歌詞が、何言ってるんだか全然わからん。

2曲を一気に歌い終わってから「こんにちわ〜」
ああ、この人が東野純直か。名前のイメージからもっと繊細そうな人なのかと思ってた。
こんなに豪快な人だったとは。
(東野)「みなさん、座っててよろしいですね〜」
(東野)「久しぶりに、名古屋に帰って参りました〜」
(東野)「まあこの〜 ・・・今時、田中角栄ののマネするやつもいないよな」
このテンションは、どうしたこと?

(東野)「オレ今年でデビュー10周年になるのね、ますます気合入ってる」
(東野)「デビューした頃、ヒサヤ音楽堂で公開イベントみたいのやってて、
その頃のオレには追い風がバンバン、(濃尾平野の風)濃尾風を浴びてた頃ね」
(東野)「その頃の曲を、今日は日頃のご愛顧に感謝して・・・実は、理由があって
最近はこの曲をやるのを拒んでいたんだけど、思い直してやります」
3曲目「君とピアノと」
僕がこの曲を聴いたのはもちろん初めてなんだけど、なんか高音部の声がいまいち
出てないカンジがした。
どうしてそう感じたんだろう?って考えると、もしかして以前にどこかで
聴いたことがあるのかも?なんか覚えがあるような・・・?

4曲目「鼓動」
別れた恋人を想って、会いたいというような歌。
この曲は歌詞が聞き取れた。こういう歌には、この人の振り絞るような声が
合ってますね。

(東野)「11月13日に『I AM』というアルバムをリリースします。
延期、延期でずうっと来たけど、セルフカバーのアルバムでね、
『30才の俺が歌うと、こうなる』っていう。とても聴きやすいアルバムになってるんで」

(東野)「こないだコンビニで立ち読みしてたら、日経エンターテイメントで
『90年代のヒットから消えたアーティスト』かなんかの特集やってて、
その最初に俺が載ってた・・・」
(東野)「なんかね、肩書きが『ラジオパーソナリティー』ってされてんの(泣)」

(東野)「来年あたり、なんか面白い事が飛び込んできそう・・・って占いで。
けっこう俺、占いって信じてるのね」
(東野)「自分の運命は、自分で切り開く・・・俺って武田鉄矢みたい?」
(東野)「なんかね、もっともっとしゃべりたい。今日も静岡のほうで朝10時から
ラジオを6時間やってたんだけど、それでも足りない」
(東野)「今回のイベント(百歌ツアー)もそうだけど、スゴいアーティストが
たくさんいる。そろそろ実力派の逆襲が始まるかも・・・」
なんだか、次の展開を期待させるようなコメントですね。

(東野)「トークばかりでもなんなので、最後の曲を・・・」
(東野)「名古屋が好きだ!!・・・この曲は、名古屋発で売れた」
5曲目「君は僕の勇気」
この曲は確かに以前聴いたことがある、ワリと有名な曲じゃないかな?
ただ、以前聴いたときはもっと高音部が伸びやかだったように思うけど・・・?

この「君は僕の勇気」を歌いながら、
(東野)「一緒に歌いましょう」
客席全員を立たせて、中央で左右半々を客を分けます。
(東野)「前のあなた、ジャンケンして。ほら最初はグー」
勝ったほうがコーラスの高音部、反対側が低音部となり、曲のサビの部分から
始めは輪唱の様なカンジで、東野純直が弾くピアノに声を合わせていくように。
2〜3回繰り返すと、段々とサマになってきます。
最後にビシッと合ったところで終了。

これで、全てのアーティストのステージが終了しました。
(東野)「じゃあここで、今日出演したアーティスト!」
(東野)「スーパードランク、大森洋平!」
大森洋平がステージ上に登場。さらに他のアーティストも続きます。
(東野)「顔のワリに、歌のワリに、言う事カゲキ、いしのだなつよ!」
(東野)「北陸の志士、夢に向かってガンバってる、Sunflower's Garden!」
(東野)「ライブのストップ役、ご意見番、奥井亜紀!」
(奥井)「(東野純直)ちょっとしゃべりすぎ」

(東野)「彼無くしては 今回のライブは語れない、石川よしひろ!」
(石川)「東野君の、ライブで立ってるのって、初めて見たよ」

(東野)「そして・・・鈴木彩子!さっきフロに入ってた鈴木彩子!!」
(彩子)「さっき紹介忘れちゃった、ギターのマッチ〜!」

(東野)「今回のツアーは、石川さんの意志を継いでやれってことで」
(石川)「なんか、いなくなっちゃった人みたいじゃねえか・・・」

(東野)「最後のシメを、三段締め、いや一本締めで!」
(一同)「よ〜おっ!」(場内全員、手で)パン!
これで本当に終了、ステージ上のアーティストは「ありがと〜」こちらに手を振って
退場となります。

ステージ上のライトが消えて、代わりに場内が明るくなり、客席もゾロゾロと
ホールから出て行く人の列が。
僕も一息ついてから外に出ると、フロアでは出演アーティストのCDを売ってる。
その脇では、Sunflower's Gardenの面々が手売りで自分達のCDを売ってます。
なんせ5000枚売らなきゃいけないってことで、必死ですね。
後に芸能ニュースで知ったんだけど、結局10月末ころに5000枚を達成して
さらにライブ動員数も1000人を達成、めでたくセカンドシングルのリリ-スに
漕ぎ着けたらしい。
そんな売り場を横目に、僕は会場を出ようとエレベーターへ。
地下鉄にて名古屋駅まで戻り、名古屋駅内のレストラン街でヒレカツ定食なんぞ
食った後、新幹線で静岡・掛川駅へ帰路につきました。